想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
「では、朝礼を始めます。おはようございます。」


「「おはようございます!!」」

北川サンに続いてみんなで挨拶。


「今日は、前から言ってた通り、新しい子が入社しました。なので、みんな自己紹介からね〜。」 


北川サンが言うと、みんなの視線があたしに向く。


緊張して軽く俯いてしまうあたし。


「まずは私、北川有子です。チーフマネージャーしてます。よろしくね。」


北川サンはスラッと背の高い、いかにも大人の女性って感じの綺麗な人。

「あ、はい!よろしくお願いします!」


続いて隣の女の人が口を開く。

「私は山口桜です。よろしく。」

「お願いします!」

山口サンは、北川サンとは逆に、小柄で可愛らしい人。


そしてそのまた隣の男の人が。


「俺は木下海!26才!よろしくな!!」

そう言ってニカッと笑った木下サンを見た瞬間……





――衝撃を感じた。









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