想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
あたしは、必死に自転車をこいだ。


佐恵子の家までは、自転車で15分くらい。




――ピンポーン♪


「いらっしゃい!」


「佐恵子ぉ!」


あたしは、佐恵子を見たとたん、抱きついた。


「ど、どうしたの!?……取り敢えず、入んな?」


「ん……お邪魔します。」


「部屋行ってて〜。何か、飲み物持ってくからさ。」


「あい。」


あたしは、佐恵子の部屋へと向かった。


はぁ〜……。 


勢いで来ちゃったけど、悪かったかな?


ま、今さらか……。 




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