想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
「はい。コーヒー。」


「サンキュ。ごめん、急に……。」


一応、謝った。


「や、いいんだけどさ、暇だったし!で、どした?」


「木下サンが……ウチに……。」


「え!まじ!?」


「うん……で、逃げて来た。」


あたしは、苦笑いで言った。


「そりゃ、逃げるわ。」


佐恵子も、ウンウンと、頷きながら、聞いてくれた。


「木下サンさ、びっくりしてた……。」


「そっか。まぁ、でも妹だったのかよ!みたいな感じだったんじゃ無いの?」


あ。そういえば。


佐恵子とは、合コン以来連絡取って無かったっけ。


木下サンとの事も、話して無いや。


取り敢えずあたしは、あの日の事を話す事にした。








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