2人の過去
1時間ぐらい泣いた。
その間、
三戸は何も言わずに横にいてくれた。
「ごめんね。」
「もう大丈夫か?」
「うん。
ありがとうね。」
「また、いつでも聞くからな?」
「うん。」
「忘れるなよ。
お前は1人なんかじゃない。」
「うん。
本当にありがと。」
「おう。
じゃあな。」
「うん。
バイバイ。」
ガチャ
「ただいまー。」
1人ぼっちの家。
でも、もう寂しいと思わない。
全部三戸のおかげだ。
三戸のあの目も、
もう怖くなんかない。
逆に安心できるかもしれない・・・。
うん。
もう大丈夫。
明日からまた頑張れる。