ぼく。
ぼくには何が出来る?
起き上がって周りを見渡すと

ばぁばとパパのお兄ちゃんのまーくんが居た

そしてママが苦しそうにソファーで横になってる

『ママ…』

不安になった

ママと赤ちゃんが一体どうなるのか、どうなってるのか

ぼくには何も分からなかった

ぼくはママに声を掛ける事も出来ず

ママはパパとばぁばに連れられて病院へ行った

「大丈夫だよ。今日はまーくんと一緒に寝よう。」

まーくんがずっと側にいてくれた

でも不安は消えなくて全然眠れなかった

でも何も出来ずに、ただ待ってるだけの時間は辛くて頑張って寝ようとした

********************

いつの間にかぼくは寝ていた

朝になって目が覚めたら

ばぁばとまーくんは居なくて

ぼくの隣にはパパが寝ていた

ママが居ない…

「パパ…パパ…ママは?赤ちゃんは?」

ぼくは居ても立っても居られなかった

「ママはね、お腹の赤ちゃんの具合が良くなくて少しの間、病院でお泊まりする事になったんだよ」

とパパが教えてくれた

だからママが帰って来るまでは毎日パパと保育園へ行く事になった

ママとこんなに離れるのが初めてだから

ぼくは不安で仕方なかった
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