ぼく。
小さな赤ちゃん
「オギャア、オギャア」

赤ちゃんの声だ!

「パパ!赤ちゃんの声だよ!」

とパパに言った

「まだ運ばれたばかりだから…」

と話してる内にパパが病院の先生に呼ばれた

そしてすぐぼくのとこに来て

「ショウ!産まれたって!男の子だってよ!」

パパはそう言って赤ちゃんがいる部屋がのぞける場所に連れてってくれた

ちっさい足がコッチを向いてて顔は良く見えない

でもあのちっさい赤ちゃんがぼくの弟で

世界で一番かわいい事だけは分かる

「ちっさい足だね、かわいいね」

パパとぼくは赤ちゃんをずっと見ていた

パパはケータイのカメラで一生懸命撮って居た

そしてお部屋にママが戻って来た

まだ少し苦しそうだ

腕には『てんてき』と言うのがついていて

沢山お注射したからって言ってたけど

腕には沢山アザがあった

ぼくはママが心配になってママの方を見た

ママは優しい顔をしていた

苦しそうだけど優しく微笑んで

「ショウ、お兄ちゃんになったね。赤ちゃんを宜しくね。」

とぼくに言った

「うん!男の子だから一緒に遊ぶんだ!」

ぼくはママの笑顔と赤ちゃんでシアワセな気持ちになった
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