ぼく。
魔法のコトバ
ママは疲れ果ててるみたいだった

相変わらず笑顔はない

ぼくと一緒に居るのに考え事してたりケータイで何かしてたり

そんな中

遂にママとパパがケンカをした

今まで見た事のないくらい恐いケンカを始めた

パパはママに恐い言葉で怒ってる

ママも泣きながら怒ってる

ケンカは二人共悪い

保育園の先生はそう教えてくれた

だから二人で『ごめんなさい』をするんだって

ママはいつもぼくに

「ありがとうとごめんなさいは魔法の言葉よ」

と教えてくれている

でもママはパパとケンカしても『ごめんなさい』は言わない

パパも言わない

だからケンカが終わらない

今日のケンカは一段と恐い

特にパパは見た事のないくらいに怒ってる

ぼくは恐くてずっと耳を塞いでた

ただケンカが終わるまでじっと待った
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