ぼく。
ぼくとママ
桜の季節が来た
でも今年はお花見には行かなかった
近所の川沿いの桜は今年もキレイ
いつもの様にぼくとママとパパでお花見したかった
でもママと保育園に行く道のりで
「キレイだね」
と話すくらいだった
『お花見したい』の一言をぼくは飲み込んだ
そして
この桜の季節と同時に
ママは夜お仕事へ行かなくなった
ぼくはそれだけで十分嬉しかった
相変わらず金曜日から月曜日はパパが居ないけど
知らないおばあちゃんのとこへ行かなくなった
ママと毎日一緒に眠れる様になった
ぼくは本当に嬉しかった
でもまたお腹が痛くなった
また食べたものが沢山お口から出てきた
また病院へ行って
また『いちょうえん』だって病院の先生が言ってた
するとママはぼくを強く抱き締めて何度も
「ショウ、ごめんね…今までごめんね」
と繰り返していた
それから数日後
パパが久しぶりに帰って来た時
またママとパパは大きなケンカをした
でももうママは泣いてない
そして毎日パパは帰って来なくなった
でも今年はお花見には行かなかった
近所の川沿いの桜は今年もキレイ
いつもの様にぼくとママとパパでお花見したかった
でもママと保育園に行く道のりで
「キレイだね」
と話すくらいだった
『お花見したい』の一言をぼくは飲み込んだ
そして
この桜の季節と同時に
ママは夜お仕事へ行かなくなった
ぼくはそれだけで十分嬉しかった
相変わらず金曜日から月曜日はパパが居ないけど
知らないおばあちゃんのとこへ行かなくなった
ママと毎日一緒に眠れる様になった
ぼくは本当に嬉しかった
でもまたお腹が痛くなった
また食べたものが沢山お口から出てきた
また病院へ行って
また『いちょうえん』だって病院の先生が言ってた
するとママはぼくを強く抱き締めて何度も
「ショウ、ごめんね…今までごめんね」
と繰り返していた
それから数日後
パパが久しぶりに帰って来た時
またママとパパは大きなケンカをした
でももうママは泣いてない
そして毎日パパは帰って来なくなった