ぼく。
ぼくとママのモノ
今までパパの車で保育園や会社に行ってた

でもママは

「パパの物はパパにちゃんと返さなきゃね」

と言ってママはママの車を買った

お休みの日はママの新しい車で色んな所に連れてってくれた

ぼくとママが大好きな海にも行った

そしてママがこう言った

「ママまた夜お仕事行く事になったんだ」

ぼくは多分とても悲しい顔をしたに違いない

ママはぼくを抱き締めてくれた

「今のお家はパパの物だから返さなきゃいけない」

「だからママはママとショウのお家に住みたい」

「その為にはお金が沢山必要なんだ」

そう話してくれた

またママが夜お仕事へ行っちゃうのは悲しい

でもぼくはもう泣いているママを見たくなかった

せめてぼくはママのお話を聞いてオリコウにしたかった

だからまた金曜日と土曜日は

頑張って知らないおばあちゃん家へ行って

ママのお仕事が終わるのを寝ながら待った

お休みの日はママは眠そうだったから

なるべく起こさない様に

パンを食べながら大好きなアニメを見たり

一人で遊びながらママが起きるのを待った
< 7 / 49 >

この作品をシェア

pagetop