ぼく。
ぼくの気持ち
そしてまた夏が来た

ぼくは5歳になった

そしてパパはたまにうちに帰って来る様になった

理由はよく分からない

でもぼくはそれだけで十分だった

ぼくとママとパパ

3人揃って居ればそれだけで良かった

今年の夏はいつもより涼しい

雨の降る日が多くて

ぼくとママが大好きな海にも行けない

夏祭り

土曜日なのにパパが居た

「ショウ、出掛けるわよ」

ママがぼくを呼んだ

車にはパパも乗っている

『パパもお祭りに来てくれるんだ』

そう思って喜んだ

でも着いたのは駅だった

「ショウ、ごめんな」

そう言ってパパは車から降りた

ぼくはまたひどく悲しい顔をしたに違いない

ママがいつもより張り切ってる

「お祭り楽しみだね~」

ぼくの大好きなママの笑顔だ

だからぼくは泣くのを我慢した

ママの笑顔が大好きだから
< 8 / 49 >

この作品をシェア

pagetop