ヴァンパイアストーリー
「本当にお父様は・・・・はあ」

もう、ため息しかでてこない。

こんなでかい家をいきなり建てられたら周りの近所さんも困るだろうにと思っていたが・・・。

「まさかここの土地ほとんどを買ってしまうとは・・・」

「いいじゃねーか!めちゃくちゃ広いぞ!!」

そう言ってカイトはスキップをしながら家に入っていく。

ちょ!男子がスキップなんてしちゃいけないだろ!

とはあえてツッコミませんでした(笑)。

カイトが「ただいまー!」なんて言いながら扉を開けると。

「「「おかえりなさいませご主人様、お嬢様」」」

―――――パタン―――――

え?今何が起こった?

私遠くてあんまり見えなかったんだけど・・・?

「どうかしたの?カイト」

扉の前で硬直しているカイトに話しかけると。

「アスカ・・・この家やべえよ・・・」

「え!?どうしたの!?」

気になった私は扉を勢いよく開けた。

「「「お帰りなさいませ、ごしゅ―――」」」

―――――バッタン!―――――

・・・・・。

この・・・・。

「クソ親父いいいいいいいいいいいいいいい!」

私は人生で初めてのお父様を「クソ親父」と呼んだ。

ああ、これってイライラしてる時結構いいね。

今私の叫んだせいで回りの木にとまっていた鳥たちが一斉に飛び立った。

土地が広くてよかった・・・。

と思った私でした☆←テヘッ
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