ヴァンパイアストーリー
そんなことを考えているとコンコンとドアが叩かれる音がした。

「は~い?開いてますよー」

そう私が言うとドアが開き、執事さんが出てきた。

「失礼いたします。この度アスカ様の周りのお世話を務めさせていただきます、五十嵐(いがらし)翔(かける)と申します。よろしくお願いします。」

と言い、深く会釈をした。

もうそれ会釈じゃないですよね?

とは思ったが言わないでおいた。

翔さんは一言で言うとイケメンだった。

髪の毛は地毛なのか染めているのかはわからなかったが黒だった。黒髪だった。

クセ毛なのか、いい感じにフワフワしている。

顔はとても整ってらっしゃった。

「は、はあ・・・・どうも」

私も軽く会釈した。

すると翔さんがアタフタし始めた。

正直、なんだこの人顔いいけど頭いかれてんのか?

と思った。

「アスカ様!わたくしに会釈などいらないのですよ!」

ああ、そっち?

「でも・・・」

「いいんです!お嬢様はいつも通りに過ごされてください」

「お、おじょ!?おじょ、さ・・・!?」

なんかもう自分が何を言いたいかすら分からなくなってきた。

やばいかも(笑)。
< 15 / 23 >

この作品をシェア

pagetop