ヴァンパイアストーリー
「そのお嬢様っていうのやめてもらっていいですか・・・?」

「それはお嬢様でも無理ですね」

きっぱり言われた。

え、何この人。

私がやめろって言ってるのに聞けないの?

おっと、いけない。

私のだめなところが出てきたな。

「無理・・・ですか・・・」

「はい。では夕飯ができ次第お呼びしますので」

「あ、わかりました」

そして翔さんは「では」と言い残し部屋を出て行った。

そっか、もうそんな時間か・・・。

と、思い時計を見ると。

「8時・・・・!?」

いつの間にか8時に。

「え、ちょ、この時計壊れてない!?カイトー!」

「んだよ。でけえ声出すな。」

すっごい不機嫌なカイトが私の部屋のドアから顔を出す。

目を擦りながら。
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