ヴァンパイアストーリー
「あ、ごめん。寝てた?」

「うん」

カイトは寝起きがすっごい悪くて毎回不機嫌になるんだ。

最初は怖かったけどもう慣れたね(笑)。

「それでさ、今何時??」

「は・・・?」

『とうとう頭いかれたか』と言わんばかりの顔で私の顔を見てくる。

「いや、もう8時だよ!?おかしくない!?」

「おかしくないからキャンキャンわめくな」

「はい・・・」

カイトの話ではこの家に来た時は4時くらいだったという。

それで普通に時間が過ぎて行った、と。

え、それって、つまり・・・。

「お前がただボケッとしてたんだろ」

「うぅ」

不機嫌な時のカイトに言われるとちょっとグサッてくるね・・・。

さっき慣れたって言ったけど訂正。

まだ、慣れません。

「で、でも!そんなきつい言い方ないんじゃない!?」

そう言ってカイトの近くへ行って言ってやった。

身長のことがあって私がカイトから見下される形になるけど。

「っ・・・!?」

カイトが一瞬固まる。

およよ?
< 17 / 23 >

この作品をシェア

pagetop