ヴァンパイアストーリー
「はっ・・・何じゃそら」

ああ、笑える。

なんだこれ、めちゃくちゃおもしれーじゃねーか。

私はクツクツと笑いを漏らす。

「あのー、失礼ですがお嬢様?お気は確かですか?」

「はっ!あ、翔さん!」

危ないところまで行きそうだった私を止めて(?)くれたのは翔さんだった。

もしこのまま翔さんが来なかったらどうなっていただろうか。

そう思うとこの人は命の恩人だ!

「ありがとう!翔さん!あなたのおかげで私は救われた!」

最初、翔さんは驚いた顔をしたがすぐ

「お嬢様のお役にたてたなら嬉しい限りです」

と言ってふわりと笑った。

「そうです、お嬢様。夕飯の準備が整いました、いかがなさいましょう」

「あ、今から行きます!」

そう私が返事すると翔さんは

「では」

と言って会釈をし部屋を出て行った。
< 22 / 23 >

この作品をシェア

pagetop