endless murder world -オワラナイサツジン-
女子たちがメイクを
頑張って鏡見て熱心にやって、
男子たちがゲームの最新作の話を
永遠と尽きずにしている、
という風景が
“毎朝の景色”だったわけだ。
だが今は違う。
皆静かに席についている。
先生は
いない。
もう先生が教壇に立っていても
おかしくない時間だ。
なのに、どうしてだ。おかしい。
クラスメートは皆、
一点を見つめて動かない。
その“一点”とは、
教壇だった。
あまりの状況のおかしさに
俺と悠也は顔を見合わせた。
空気に飲まれるように
俺達も自分の席に無言でついた。
この状況、空気の中、
声を出すというのはとても
勇気がいることだった。
でも、何があったのか聞かなくては…
その思いの方が強かった俺は
勇気を出して隣の女子に聞いてみる
ことにした。
「な、なぁ…あのさ、皆…どうしたんだ?」