He killed himself.
教室に来てみたものの
あまり、仲のいい人がいない
孤立したくないな。

なんでだろう。

周りの目を気にしているからだ。可哀想な奴って思われたくないんだ。

去年失敗したな。もっと広く交友関係を持つべきだった。

とりあえず自分の席に着く。窓際の一番後ろ、いい席だと思う。

前の席はまだ来てない。来たらさりげなく声をかけて仲良くなろう。そんな算段を立てる。

『ナツキーー』
ん?ウタ?
ドアの方を見るとウタが居た。

ウタを見る瞬間。
前の椅子がひかれるのを私は見た。
声をかければ
私は思いきり立ち上がる。
拍子で椅子が大きな音立てて倒れた。まずい。
『あ、あ、のさぁ』
全然さりげなくじゃねえ
どうしよう。何も考えてない。
皆がこっち見てる。こっち見んな。
さっきまでの話し声はどこに行ったんだよ。
『あ、ナツキじゃん』
前方から声が。誰?知り合い?
『…え…ぁ………リサだ』
『おーなんか懐かしい。ってか何やってんの、ナツキ』
『なんでもない。なんでよない』倒れた椅子を戻しまた座る。
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