たまごのような恋 殻を割ったそのとき
たまごのような恋2
周りの人達から見ると、支樹のことを呼び捨てにするのは生意気だとか、礼儀がなっていないと思う人たちがたくさんいるだろう。最初の頃はもちろん、呼び捨てにはしなかった。きちんと敬語も使っていた。今から三年前の春、一人暮らしをしている兄の家に遊びに行ったときに始めて彼と出会った。玄関に見慣れない靴があることに気づき、お客さんだと思っていた。部屋に入ると、彼が文庫本を読んでいた。はじめて会う人だったので、少し戸惑った。
「はじめまして、琴音ちゃん」
彼を見ると、何度か会ったことがあるような感じだった。
「はじめまして、何で私を知っているのですか?」
慌てて挨拶をした後、抱いていた疑問を彼にぶつけた。
「あれ?俺のことをきいていない?よく一緒に行動をしているって妹に話しているって、誠一がいっていたのに・・・・・・」
よく話していた人?えーっと、あ、そうだ。思い出した。
「支樹さん・・・・・・ですか?」
それをきくと、彼は笑った。
「ビンゴ」
「いつまでも突っ立っていないで座りな」
兄が小さなテーブルにお菓子とジュースを置いてくれた。
「はじめまして、琴音ちゃん」
彼を見ると、何度か会ったことがあるような感じだった。
「はじめまして、何で私を知っているのですか?」
慌てて挨拶をした後、抱いていた疑問を彼にぶつけた。
「あれ?俺のことをきいていない?よく一緒に行動をしているって妹に話しているって、誠一がいっていたのに・・・・・・」
よく話していた人?えーっと、あ、そうだ。思い出した。
「支樹さん・・・・・・ですか?」
それをきくと、彼は笑った。
「ビンゴ」
「いつまでも突っ立っていないで座りな」
兄が小さなテーブルにお菓子とジュースを置いてくれた。