たまごのような恋 殻を割ったそのとき
「うん。ましになったな」
「誠一、なんでお前だよ?」
支樹はすぐに顔をしかめたが、兄はそのようなことはお構いなしだった。
「アイス、食べるか?」
「こらこら、質問に答えろよ」
「いつまで琴音に甘えている気だ?」
「いいじゃないか。な?」
目線をこっちに向けて笑った。そのあとすぐにアイスを要求した。
何味にするかを聞かずに、兄は生チョコアイスを持ってきた。
「それほどひどくなくてよかったな。風邪」
「そうだね。私は毎年冬に風邪を引いてしまうよ。咳が止まらないときは焦る」
「じゃあ、今度は俺が看病してやるよ」
まかせろと言いたげにやる気が滲み出ていた。
「いい。お前がまた風邪を引くと大変だからな」
私が声を発する前に兄が言った。それに対し、ムスッとした。
「俺は滅多に風邪を引いたりしないが、また引いたらいいのに」
「苦しいだけだよ・・・・・・」
「琴音がいてくれるから」
この人の癖はもうどうすることもできない。
「誠一、なんでお前だよ?」
支樹はすぐに顔をしかめたが、兄はそのようなことはお構いなしだった。
「アイス、食べるか?」
「こらこら、質問に答えろよ」
「いつまで琴音に甘えている気だ?」
「いいじゃないか。な?」
目線をこっちに向けて笑った。そのあとすぐにアイスを要求した。
何味にするかを聞かずに、兄は生チョコアイスを持ってきた。
「それほどひどくなくてよかったな。風邪」
「そうだね。私は毎年冬に風邪を引いてしまうよ。咳が止まらないときは焦る」
「じゃあ、今度は俺が看病してやるよ」
まかせろと言いたげにやる気が滲み出ていた。
「いい。お前がまた風邪を引くと大変だからな」
私が声を発する前に兄が言った。それに対し、ムスッとした。
「俺は滅多に風邪を引いたりしないが、また引いたらいいのに」
「苦しいだけだよ・・・・・・」
「琴音がいてくれるから」
この人の癖はもうどうすることもできない。