たまごのような恋 殻を割ったそのとき
「き、今日は支樹の頼みごとを叶えるのでしょ?支樹の行きたいところに行くべきだよ」
「うん。だからお願い。琴音の行きたいところへ連れて行って」
いまひとつ納得がいかない様子だったが、了承してくれた。
店に着き、自然と頬が緩んでいっている琴音を凝視するが、本人はそれどころではないらしい。そわそわして今にも走ってしまいそうなほどであった。可愛らしい商品がたくさんある。
結局三十時間半以上いたが、ここにずっといたらキリがないので、別のところへ移動した。
「ここはいいね。また来ないとね」
「お気に入りの場所が増えたな」
琴音の機嫌がとてもいい。ずっと笑顔でいる。普段はそんなに笑わないから、そのギャップが大きかった。
そのあとはランチをとり、あちこちと専門店を見て回った。今はビルから少しはなれたところにある小さな広場で休憩をしている。
「文化祭で何をするのか教えて」
意外な言葉が支樹の口から出てきた。
「なんで知っているの?お兄ちゃんにも教えていないのに」
「友達の弟が話していたそうだ。そいつも同じ高校に通っているらしいからな」
「そ、そうだったの・・・・・・」
「うん。だからお願い。琴音の行きたいところへ連れて行って」
いまひとつ納得がいかない様子だったが、了承してくれた。
店に着き、自然と頬が緩んでいっている琴音を凝視するが、本人はそれどころではないらしい。そわそわして今にも走ってしまいそうなほどであった。可愛らしい商品がたくさんある。
結局三十時間半以上いたが、ここにずっといたらキリがないので、別のところへ移動した。
「ここはいいね。また来ないとね」
「お気に入りの場所が増えたな」
琴音の機嫌がとてもいい。ずっと笑顔でいる。普段はそんなに笑わないから、そのギャップが大きかった。
そのあとはランチをとり、あちこちと専門店を見て回った。今はビルから少しはなれたところにある小さな広場で休憩をしている。
「文化祭で何をするのか教えて」
意外な言葉が支樹の口から出てきた。
「なんで知っているの?お兄ちゃんにも教えていないのに」
「友達の弟が話していたそうだ。そいつも同じ高校に通っているらしいからな」
「そ、そうだったの・・・・・・」