たまごのような恋 殻を割ったそのとき
「御注文はお決まりでしょうか?」
「アイスコーヒーとワッフルをお願い」
「かしこまりました。少々お待ち下さい」
来て早々に喧嘩をするとは思わなかった。琴音、いつ戻るのだろう。さっさと教室に出て行ってしまったからなと、ドアの向こう側を見て溜息を吐く。
しばらくすると、注文の品を持ってきてくれた。
「・・・・・・初美ちゃん」
踵を返して離れようとしていたが、呼び止めた。
「な、何ですか?」
少し狼狽していたが、俺は笑顔で続けた。
「琴音がいつ戻ってくるかわからないから、琴音について話をしよう」
「話?でも、仕事の途中ですので・・・・・・」
別の場所にいた数人の生徒達が教室に入ってきた。自分達の仕事をする時間まで、まだ早いが、客が多いため、手伝うとのこと。
「座って」
そう促すと、ゆっくりと椅子に腰掛けた。
ちょうどそのとき、私はビラを半分配り終えていた。支樹と一緒にいたところを見ていた人もそうでない人も私にあれこれと訊いてきた。ほとんどの人達が期待を膨らませていたが、中には嫉妬をしている人もいた。
「アイスコーヒーとワッフルをお願い」
「かしこまりました。少々お待ち下さい」
来て早々に喧嘩をするとは思わなかった。琴音、いつ戻るのだろう。さっさと教室に出て行ってしまったからなと、ドアの向こう側を見て溜息を吐く。
しばらくすると、注文の品を持ってきてくれた。
「・・・・・・初美ちゃん」
踵を返して離れようとしていたが、呼び止めた。
「な、何ですか?」
少し狼狽していたが、俺は笑顔で続けた。
「琴音がいつ戻ってくるかわからないから、琴音について話をしよう」
「話?でも、仕事の途中ですので・・・・・・」
別の場所にいた数人の生徒達が教室に入ってきた。自分達の仕事をする時間まで、まだ早いが、客が多いため、手伝うとのこと。
「座って」
そう促すと、ゆっくりと椅子に腰掛けた。
ちょうどそのとき、私はビラを半分配り終えていた。支樹と一緒にいたところを見ていた人もそうでない人も私にあれこれと訊いてきた。ほとんどの人達が期待を膨らませていたが、中には嫉妬をしている人もいた。