鬼上司のとろ甘な溺愛



その髪形作るのに何時に起きてるんだろう。
ネイルも完璧。
可愛い顔でニッコリ笑われたら男性社員はイチコロだろう。
実際、恵那は社内でも可愛いとそこそこ人気がある。
よく言う男性が好む女子の典型でもあるかもしれない。
自分とは真逆の恵那が時々羨ましくなる。

まぁ、今更27歳にもなって恵那と同じでは逆に周りから冷たい目で見られるだろうけれど。
若い子だからこそ許されることがあるのだ。


「陽菜子先輩は電話の相手誰だと思いますかぁ? 私、上野君かなぁ」
「さぁね。誰だろうね」


私は仕事を促すように、恵那に微笑み適当に相槌を打って、動きだした周囲と共にパソコンを打ち出す。

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