鬼上司のとろ甘な溺愛

「お疲れ様でした」



夜7時。
当初の予定より大幅に残業してしまったが神林課長にいわれた19時までの期限時間には間に合ったとホッとし、まだオフィスに残る数人の社員たちに挨拶をして席を立った。
これから優斗のところに行っても20時にはなってしまう。

迷惑かな……。

でも明日会えないのなら今日くらいいいではないか。優斗はシフト制の仕事をしているからもしかしたら部屋にいないかもしれないが、合鍵は持っているから部屋で待てばいい。

そう思って課が入っているオフィスを出て、エレベーターに向かう。
エレベーターが来るまで携帯のメールチェックをするが、来ているのはメルマガばかり。
優斗からの連絡は入っていない。
最後に連絡したのっていつだっけ……。一週間前くらいか。


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