お前と月と。







…俺は数日間、早めに帰ってバイトに励んだ。



架綾の喜ぶ顔が見たくて、ただ必死に。



「帰るの…早いね?」


悟られないように、ごまかした。



「母さんが熱で。家事が出来るの、俺だけだから。」



そう言うと、

「頑張ってね!」

とだけ言った。



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