俺様ヤンキーと平凡女子


「でも」

「でもじゃないの!男なら、好きな女の幸せを願う。それが、当たり前のことなんじゃないの?もしかしたら、夢ちゃんが春の気持ちに気付いてくれるかもじゃん。でね――(長くなりそうなので以下省略)」

「わかった」


素直に答えた春に、「よしよし」と言いながら頭を撫でる夏。


幼稚園児と先生にしか見えないのはあたしだけ…?


「てか、姉ちゃん朝ごはんまだ?」


ふと時計を見ると8時30分。約束の時間まで、まだ1時間半もある。


「ごめん。今から作るね。ところで、お父さんとお母さんは?」

「お父さんは、今日から出張で長崎に行ったよ。お母さんはお父さんを見送ってから、オシャレしてどっかに出掛けたよ」

「そっか」


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