俺様ヤンキーと平凡女子
「凪裟、何か乗る?」
「何でも」
「じゃあ、ジェットコースターに決定だね!」
「…っ」
今、咲本凪裟と並んでるとこなんだけど、さっきから一言も咲本凪裟は喋らない。
「ねぇ、凪裟。何でさっきから話さないの?」
「…別に」
なぁーにが『…別に』よ。
どこでもいいって言うから来たのに、もひかして嫌だったのかな?
「あたし達の関係って、何なんだろ…」
「何か言ったか?」
「…何でもないよ」
最初は嫌々咲本凪裟と居たけど、正直言って今は一緒にいるのが…嬉しかったりする。
咲本凪裟があたしを助けてくれたとき、凄く…凄く嬉しかった。ドキドキした。
これって、恋…だったりするのかな?