俺様ヤンキーと平凡女子
気付いた気持ち
まだ確実に分かったことじゃないけど、あたしは咲本凪裟に惹かれてる…っぽい。
「ほら、凪裟。次はあたし達の番だよ!!」
「マジかよ」
咲本凪裟って、ホントにジェットコースター苦手なんだね。いつもより声が一段と低いし。
「怖いんだったらあたしと手繋ぐ?」
あたしが咲本凪裟に手を差し伸べると、
「繋ぎたいのは、そっちじゃねーの?」
そう言って大きくて暖かい手が、あたしの手を包む。
「バカッ」
あたしは顔を真っ赤になってるはず。
だって、ホントの事なんだもん。
咲本凪裟とジェットコースター乗ってる間もずっと、手を繋いでいたかった。
これは、あたしの気持ち。