俺様ヤンキーと平凡女子


今から乗るジェットコースターは、宇宙を旅する電車みたいな設定。


だからジェットコースターは室内にあって、真っ暗な中走るんだと思う。


超楽しみ。


「おい。絶対手離すなよ」

「分かってるって。凪裟が怖がってるのに、あたしが離すわけないじゃん」


あたしが繋いでいたいんだし。


「ふぅん」


眉がピクピク動いてる。…怒らせちゃった?


「乗るぞ」


目の前に来た今からあたし達が乗るジェットコースター、little★star号(ジェットコースターの名前)に手を繋ぎなら乗り込んだ。



「楽しみだね!」

「…あぁ」


ワンテンポ遅れて返事をする咲本凪裟。


「大丈夫?」

「………」


今度は黙っちゃったし。



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