俺様ヤンキーと平凡女子
思い出の場所
「ちょっと凪裟!!」
「んだよ?」
「一体どこ行くつもり!?」
「………」
そこで無言になるってどーよ?
咲本凪裟のことわかってきたと思ったけど、やっぱ全然わからない。
―――10分後
「着いたぞ」
咲本凪裟に連れてこられたのは、誰もいない海岸だった。
「ここは?」
海岸に腰掛けながら、咲本凪裟に聞いた。
「昔から、嫌なことがあったら来てた。イライラしてるときとか、空が襲わ…ごめん」
「ううん、大丈夫。あたし、凪裟が助けに来てくれてホント嬉しかった。ありがと、ね?」
「おー」
ここ最近咲本凪裟といるけど、前みたいな悪い噂は全然なくて。
むしろ、いい噂が流れてたりする。
でも一応咲本凪裟は、歴とした不良で。相変わらず不良グループのみんなとは、よく一緒にいる。