俺様ヤンキーと平凡女子
お宅訪問
咲本凪裟といると、調子が狂うってゆーか何とゆーか…。
それよりも!!
「凪裟、今何時?」
「何時って、7時30分だけど?」
7時30分!?
ヤバい。晩ご飯作らないといけないんだ!
「凪裟、ごめん。あたし帰るね。弟たちの晩ご飯作らないといけないんだ」
「そっか。んじゃ、送ってくよ」
「別にいいよ。一人で帰れるし」
「俺が送りたいだけだから」
あたしの手を握り、歩き出した。
その手が暖かくて、心が安らぐ…じゃなくて!
今日の晩ご飯、何作るか決めないと。
夏だし、そうめんでいっか。
「凪裟って、いつも晩ご飯どうしてるの?」
「あー…。コンビニで適当に買って食べてる」
「ダメだよ!栄養が偏っちゃうよ?あたしの家で食べてく?」