俺様ヤンキーと平凡女子
咲本凪裟はしばらく考えて、「おー」と答えた。
「ただいまー」
あれ。「お帰り」は無しですか。
お姉ちゃんが帰ってきたのに、お帰りは無しなんですか。
何て冷たい双子達…。
「凪裟、入っていいよ」
咲本凪裟は緊張しているのか、珍しくオロオロしてる。
今も「あ…うん」とか言いながら、入ってきたし。
咲本凪裟でも、緊張するときがあるんだね。
「リビングここだから。適当に座ってて」
「あぁ」
咲本凪裟が、ガチャっと音をたててリビングに入ったとたん…。
「あっ!姉ちゃんお帰りー」
「お帰り、お姉ちゃん。あれ?もしかして、彼氏さん?」
夏が目をキラキラさせて、咲本凪裟を見る。