俺様ヤンキーと平凡女子
『何このイケメン☆』とでも言いたそう。
「つか、姉ちゃん腹減った〜」
「春と同意見」
「わかったから。そうめんでいい?」
「いいよ〜。それじゃ、お姉ちゃんのお手伝いするね」
夏は、何て良い子なんだろう。
それに比べて春は、呑気に「流しそうめんがいいー」とか言ってるし。
ま、それは無視するとして。
「凪裟、春の面倒よろしくね。ウザくなったら、蹴飛ばしてもいいから」
「了解」
「えっ?そこ了解しちゃうの?」と騒ぎ立てる春を、咲本凪裟は切れ長の目で見た。
多分睨んでる訳じゃないけど、春が怖がってる…。
もしかして、子供嫌いなのかな?
そんなあたしの考えは意味がなくて、咲本凪裟は柔らかく笑って春をみた。
「春、一緒に遊ぶか」
「うん!」
咲本凪裟って、結構子供好きなのかな?