俺様ヤンキーと平凡女子


「それじゃ、いただきます」

「「「いただきます」」」


春と夏の高い声に混じって、咲本凪裟の低い声が聞こえてくる。


何か、不思議。


いつもはお父さんがいるけど、一緒に晩ご飯を食べたことがあんまり無いし…。


普段みんなで〝いただきます〟だなんて、言わないから(お母さんがいるとき)…。とても、幸せだな。


あたしがもし結婚したら、みんなそろって〝いただきます〟が言える、幸せな家庭を築きたいな。


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