俺様ヤンキーと平凡女子
動き出す黒幕
―――同時刻、薄暗く不気味な倉庫。
そこには、二人の男女が不気味に笑いながら語っている。
広い倉庫に置かれている1つの小さな机には、2枚の写真が無造作に並べられている。
その写真の1枚には、不機嫌な男が。もう1枚には、笑いながらその男を見てる女が写っている。
「ねぇ、そろそろ始めてもいいんじゃない?」
「ふっ。そうだな。パーティーの始まりだ」
男は低い声でそう言い、どこからかナイフを取り出し写真に突き刺す。
「咲本凪裟。次はお前の大切なものを奪ってやる」
★空side
「何かごめんね。ほとんど凪裟にやらせちゃって」
「別に大丈夫」
咲本凪裟の思い付きで、あたしは今日だけ後片付けを春達にやってもらったんだけど…。
春は夏の足を引っ張って、夏はそんな春を怒鳴り、最終的に喧嘩をしてしまった。…取っ組み合いの。