俺様ヤンキーと平凡女子
「へいへい。って…。ご飯が食べたいだけでしょ?」
「…チッ」
春のやつ、あたしに向かって舌打ちを…!夏はあたしを睨んでるし…。
教育が悪かったのかな。やっぱ環境?…それは、どーすることもできないしな。
「ねぇ!!」
「何よ」
夏がいきなり大きな声だすから、耳が痛いじゃない。
「いつまで、凪裟くんを待たせるつもり?」
「凪裟…?」
あ。フツーに忘れてた。
急がなきゃ。
空がバタバタと家を走り回ってるとき、この二人は一緒にいた。
★夢歌side
「ゆーめ」
「何?…藍くん」
昨日から、何故かあたしの家に泊まってる藍くん。
「どーしたの?」
「凪裟に繋がらない」
「何が?」
藍くんは手に握りしめている携帯をあたしに渡してきた。
「あぁ」
藍くんったら、昨日からずっと咲本くんのことばっかり。
あたしなんて、どうでもいいのかな?