俺様ヤンキーと平凡女子


「へいへい。って…。ご飯が食べたいだけでしょ?」

「…チッ」


春のやつ、あたしに向かって舌打ちを…!夏はあたしを睨んでるし…。


教育が悪かったのかな。やっぱ環境?…それは、どーすることもできないしな。


「ねぇ!!」

「何よ」


夏がいきなり大きな声だすから、耳が痛いじゃない。


「いつまで、凪裟くんを待たせるつもり?」

「凪裟…?」


あ。フツーに忘れてた。


急がなきゃ。




空がバタバタと家を走り回ってるとき、この二人は一緒にいた。



★夢歌side


「ゆーめ」

「何?…藍くん」


昨日から、何故かあたしの家に泊まってる藍くん。


「どーしたの?」

「凪裟に繋がらない」

「何が?」


藍くんは手に握りしめている携帯をあたしに渡してきた。


「あぁ」


藍くんったら、昨日からずっと咲本くんのことばっかり。


あたしなんて、どうでもいいのかな?


< 183 / 203 >

この作品をシェア

pagetop