俺様ヤンキーと平凡女子
何で咲本凪裟は、あたしに苺メロンパンをくれたんだろ。
やっぱり、何か企みがあるのかな。
「あっ、咲本くん」
「えっ!?」
恐る恐る教室のドアを見てみると、そこには派手系女子に囲まれた咲本凪裟が立っていた。
やっぱり、あんな人達との方が似合ってる。
はぁ…。
って、あれ?
あたし、今何で溜め息ついたのよ。
咲本凪裟なんて、あたしにはこれっぽっちも関係ないじゃない。
なのに何でよ。
あぁー、もう!
イライラする。