俺様ヤンキーと平凡女子
あたしの席に戻ると、夢歌が色々と聞いてきた。
「空、藍くんと何話してたん?」
「別に」
「ええやん。教えてや〜」
「恋バナ的な話」
あたしがそう言うと、夢歌は驚いていた。
「藍くんも恋バナするねんなぁ」
「咲本凪裟に関することだけだけどね」
「そーなんや」
夢歌は大きい目を橘藍兎に向けた。
「藍くんって、好きな人おるんかな」
「ん?」
「な、何もない!」
怪しい…。
もしかして夢歌って…。
「橘藍兎のこと、好きなの?」
「違う違う。そんなんじゃない!
ただあたしと藍くんは、兄妹みたいな関係やから」