俺様ヤンキーと平凡女子
それを言われると、あまりないかも…。
「わかった」
「へ?」
咲本凪裟。
何がわかったのよ!
もしかしてあたしを、送っていくつもり?
「来い」
そう言って咲本凪裟はあたしの手を取り、公園の出口のところに停められていたバイクの前までいった。
てか、来いとか言っときながら、引っ張ったよね。あたしのこと。
「乗れ」
この人は命令しか出せないのかよ!って突っ込みたくなるくらい、「乗れ」「こい」「口塞ぐぞ」そんなことしか言わない。
いつも優しかったら、いいと思うんだけどなぁ。