goldscull・不完全な完全犯罪Ⅲ
でもそれはマネージャーを苛立たせた。
マネージャーは何時の間にか木暮敦士を愛してしまったのだった。
そんな時にMAIの妊娠が発覚する。
マネージャーは嫉妬に狂い、男装をしてストーカーになりすました。
その上でMAIを階段から突き落としてしまったのだった。
見る間に真っ赤に染まるMAI。
彼女はその時流産してしまったのだった。
MAIは流れた二人の愛の結晶を掌に乗せた。
小さな胎児。
それは握り拳程度だった。
でも木暮敦士はMAIの妊娠も流産も知らない。
検査薬で反応は出ていたのだが、忙しさを言い訳に診察にいかなかったのだ。
MAIは木暮敦士のファンの子が事件を起こしたと思ったのだった。
だから言えなかったのだ。
木暮敦士は又、二人で居られる幸せを噛み締めていた。
それはMAIがストーカー被害を木暮敦士に話さなかったせいで、本当に何も知らなかったのだ。
MAIは、芸能人の妻ならそう言うこともあり得ると思っていたからだった。
MAIと木暮敦士の部屋を見上げるストーカー。
それは帽子を目深に被っで男性に変装したマネージャーだった。
MAIはマネージャーの目を知っていた。
木暮には絶対に見せないMAIを鋭く威嚇する眼光を。
その事実をやっと知ったMAIは、事務所の方針ではないのではないかと気付く。
でも、木暮に心配を掛けまいとして心にしまい込んだのだった。
だからあえて、幼なじみだと言ったのだった。
二人を別れさせるのが目的だったと知ったMAI。
だから、スキンヘッドを勧めてしまったのだ。
それはマネージャーの思い通りにはさせないと言う意思表示だったのだ。
MAIは道端で男性の売っていたゴールドスカルのペンダントヘッドを見つけた。
いや、魅入られたと言うのが正解かも知れない。
それは握り拳位い。
流れた胎児の大きさだったのだ。
全身が震える。
ゴールドスカルから目が離せない。
遂にMAIは愛しそうにそれを掌に乗せたのだった。
我が子が戻ってきた。
MAIはそう思った。
木暮の兄貴の携帯電話に残った映像。
パソコンに保存されていたボンドー原っぱが隠し撮りした映像。
それらを見比べている内に俺は何か違和感を覚えた。
俺はどうして彼女に会いたいと懇願した。
俺はみずほのコンパクトを握り締めながら、ガラス越しの彼女と対面した。
といっても相手からは俺は見えない。
取調室ではそれはミラーだったから。
保管してあったゴールドスカルのペンダントヘッド。
俺は又、木暮敦士の意識と向き合うことになる。
「あっ!?」
俺は思わず声を上げた。
デパートの従業員用エレベーターの鏡に、帽子を目深に被った女性が映っていた。
男性だと思い込んでいたストーカーは女性が男性に変装したものだったのだ。
でもそれはMAIではなかった。
「この人は犯人じやない!!」
俺は思わず言った。
ゴールドスカルのペンダントヘッドは、MAIが犯人ではないと告げていた。
確かに、木暮敦士の頭をスキンヘッドにしたのはMAIだった。
それはマネージャーへの抵抗のためだった。
木暮敦士はストーカー被害が深刻化したら、ロックなど辞めてもいいとMAIに打ち明けていたのだ。
全てはMAIを守るためだった。
自分のせいで、MAIを危険な目に合わせたくなかったのだ。
又介護ヘルパーとして働けばいい。
木暮敦士はそう思っていたのだった。
マネージャーは何時の間にか木暮敦士を愛してしまったのだった。
そんな時にMAIの妊娠が発覚する。
マネージャーは嫉妬に狂い、男装をしてストーカーになりすました。
その上でMAIを階段から突き落としてしまったのだった。
見る間に真っ赤に染まるMAI。
彼女はその時流産してしまったのだった。
MAIは流れた二人の愛の結晶を掌に乗せた。
小さな胎児。
それは握り拳程度だった。
でも木暮敦士はMAIの妊娠も流産も知らない。
検査薬で反応は出ていたのだが、忙しさを言い訳に診察にいかなかったのだ。
MAIは木暮敦士のファンの子が事件を起こしたと思ったのだった。
だから言えなかったのだ。
木暮敦士は又、二人で居られる幸せを噛み締めていた。
それはMAIがストーカー被害を木暮敦士に話さなかったせいで、本当に何も知らなかったのだ。
MAIは、芸能人の妻ならそう言うこともあり得ると思っていたからだった。
MAIと木暮敦士の部屋を見上げるストーカー。
それは帽子を目深に被っで男性に変装したマネージャーだった。
MAIはマネージャーの目を知っていた。
木暮には絶対に見せないMAIを鋭く威嚇する眼光を。
その事実をやっと知ったMAIは、事務所の方針ではないのではないかと気付く。
でも、木暮に心配を掛けまいとして心にしまい込んだのだった。
だからあえて、幼なじみだと言ったのだった。
二人を別れさせるのが目的だったと知ったMAI。
だから、スキンヘッドを勧めてしまったのだ。
それはマネージャーの思い通りにはさせないと言う意思表示だったのだ。
MAIは道端で男性の売っていたゴールドスカルのペンダントヘッドを見つけた。
いや、魅入られたと言うのが正解かも知れない。
それは握り拳位い。
流れた胎児の大きさだったのだ。
全身が震える。
ゴールドスカルから目が離せない。
遂にMAIは愛しそうにそれを掌に乗せたのだった。
我が子が戻ってきた。
MAIはそう思った。
木暮の兄貴の携帯電話に残った映像。
パソコンに保存されていたボンドー原っぱが隠し撮りした映像。
それらを見比べている内に俺は何か違和感を覚えた。
俺はどうして彼女に会いたいと懇願した。
俺はみずほのコンパクトを握り締めながら、ガラス越しの彼女と対面した。
といっても相手からは俺は見えない。
取調室ではそれはミラーだったから。
保管してあったゴールドスカルのペンダントヘッド。
俺は又、木暮敦士の意識と向き合うことになる。
「あっ!?」
俺は思わず声を上げた。
デパートの従業員用エレベーターの鏡に、帽子を目深に被った女性が映っていた。
男性だと思い込んでいたストーカーは女性が男性に変装したものだったのだ。
でもそれはMAIではなかった。
「この人は犯人じやない!!」
俺は思わず言った。
ゴールドスカルのペンダントヘッドは、MAIが犯人ではないと告げていた。
確かに、木暮敦士の頭をスキンヘッドにしたのはMAIだった。
それはマネージャーへの抵抗のためだった。
木暮敦士はストーカー被害が深刻化したら、ロックなど辞めてもいいとMAIに打ち明けていたのだ。
全てはMAIを守るためだった。
自分のせいで、MAIを危険な目に合わせたくなかったのだ。
又介護ヘルパーとして働けばいい。
木暮敦士はそう思っていたのだった。