あいのうた
問いかけられたのは、時折周囲にも聞かれる言葉。
『一人で女の子育てるなんて大変なんじゃないの?』
『そうだ。ましてや義理の子…再婚でもした方がいいんじゃないのか?』
何度そう言われても、どうしてか頷く気にはなれない言葉。
「…多分無理だろうな。つーか、興味ねぇ」
「…?」
「俺の中では詩以上の女はいねーし、他所の女に注ぐ愛があるならその分今はナツに注いでやりてーし」
「あんまりそういうこと言ってるとまた『うざいオヤジ』って言われるんじゃないんすか」
「それは言うな!その一言何気に傷付いてんだよ!!」
「……」