ひまわりに
その頃の雷樹

奈々の家、行けばよかった。
涼が楽しそうにしてるところ、
見たかったな・・・。
明日は、1日中みんなと一緒だし。
きっと、いっぱい見れるよね。
涼の喜ぶ顔。

雷>明日、めっちゃ楽しみだー。
涼<僕も
涼<何埋めたか、すごいみたい。

涼も楽しみにしてるみたいだし、
なにか、思い出すかもしれないし。

雷>私はビデオ鑑賞したいわ、
陽<なんか、怖いな。
涼<なにが?
雷>なにが
陽<何撮ったか覚えてねぇからさ。

それは、みんな覚えてないでしょ。

雷>うん。
陽<見たくない映像とか、ありそう。

確かにありそう。
あの頃の私たち、悪ガキだったし。

涼<え??

涼だって、一緒になってはしゃいでた。
今ではもう、思い出だけど。

雷>おもしろそーじゃんww
涼<僕も、写ってんのかな?

写ってるに決まってるじゃん。

そう思ったけど、
なんか手が震えて打てなかった。

陽>ったりめーだろ。
陽>写真にも映ってたじゃねぇか。

写真とは違う!

涼<そっか。
陽>だろー?

そりゃぁ、写ってるだろうけど。
写ってんのは、今の涼じゃないよ。
性格だって、雰囲気だって。
今とは全然ちがう!!

画面が、急に暗くなって。
部屋の唯一の明りが、きえた。

しばらく、画面を眺めた。

「涼、もどってきてよ・・・。」

声が震えて喉が暑かった。
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