ひまわりに
闇の帰り道

Episode4『それぞれのオモイ』

帰り道は、結構暗い。
4人で歩いてるし、喋ってるから
怖くないけど。

「このへんで・・・
道、わかれるよね?」

みんなの足が止まる。

「せやなー。
なんか、めっちゃ暗くて怖ない??」

「はぁ~?
奈々のくせになにいってんだよ。」

「陽輝ぃ!
アタシだったら、なんなん!?
怖いもんは怖いやろ!?
今、夏やし。
怖いテレビめっちゃやってんで?」

「怖いんなら見なきゃ良いじゃねぇか
奈々の怖ガリィ~」

「もぅ、アンタうるさい!」

「2人とも騒ぐなって・・・
いくらひと気ないからって、
近所迷惑だろ?」

翔と陽輝は、
幽霊とか強いんだよね・・・。
私は、ちょっと怖い
と思うくらいだけど
奈々は本当に弱い。
まぁ。こうゆうのって、
夏の風物詩みたいなもんだから
避けては通れないよね・・・。
・・・2人、まだ騒いでる。

「っていうかさ、
怖がる必要ねぇだろ?
道別れるっつっても2人ずつだし。
あとは家、近いだろ?」

翔の的確なツッコミ!!

「そっかぁ!良かったぁ。
じゃあ安心だね!」

「・・・・・・。」
なぜか翔が目を伏せる。
「へぇ~。」
「ふぅ~ん?」
奈々と陽輝がケンカを忘れ、
ニタリと薄く笑った。
あっれ、なんでこんな雰囲気?

「そっかぁ~、せやろなぁ?」

「翔と一緒だもんなぁ。
それは安心、あんしん・・・。」

やっばい!わすれてた!

「そっ!別に、翔だからとか!
そんなんではなくてっ!」

「ライさん、ツンデレ!!」

「恥ずかしがるなよ、お嬢さん!」

頑張ってみても効果なし。
ここにいれば、
永遠とからかわれそうだ。

「だぁぁぁ~~~!もぅ、いいよ!
帰りますよ!帰ればいんでしょ!?
奈々と陽輝のお2人も
仲良くやってくださいねぇ~ダっ!」

負け惜しみだけど、
言い負かされたまんまもしゃくだから
捨て台詞。

「ほら!翔、いくよ!」

「おっ・・・おう。
じゃ、あしたなぁ~。」

「翔!!」

「はいはい。」

なんか、なだめられてて・・・
子供扱いされてない?
いつものことだけど。

すんげぇ・・・・・むかつく。
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