ひまわりに
Episode4.5『奈々の思い』
「今頃、なにしとるんやろね?
あっちの2人。」
「・・・実は何もしてねんじゃね?
鈍感コンビだし、翔はチキンだし。」
「めっちゃ現実味あるわぁ・・・。」
「だろ?」
ちなみに、
さっきから話題を振ってるのは
アタシばっかり。
コイツは相槌しかせぇへんし
何か空気おもい。
テンション低い。
暗い。
まぁ、この辺の道は街灯少ないってのも
影響しとるんかもしれん。
「そういえばな?
A組の清水ちゃんが、
アンタんこと好きや言うとったで?」
「・・・へぇ~。」
「なんやねん!その間、
アンタ清水ちゃん嫌いか!?
エェ人やで?
ごっつい可愛いんやで!?」
「いやいやいや、
お前からそうゆう話し聞くの
何十回目だし。
いい加減、疑わしいっつーの!
大体、清水ってだれだよ!」
「イヤミかアンタ!
疑わしいって何なん!?
ホンマの話しやで!??
それにな、先輩とか合わせたら
ひぃ、ふぅ、みぃ・・・・・・
アンタ、モッテモテやで!?」
「うるせーぇ!どぉでも良い!」
陽輝は、なに気モテる。
一部の女子に独自調査したところ、
優等生で知的で
ちょっと近寄りがたい雰囲気
(そうか?)のわりに
気さくで優しい(青少年か!?)
という性格のギャップが
ウケているらしい。
「ってゆうか、お前の話しが・・・
仮に全部本当だとして、
どっから情報きてんだ?」
「・・・信じてへんのかい、
まぁ知らんうちに入ってきとるな。」
「こっわ!
奈々の情報網、恐ろし!
貞子よりやばい。」
「よくいわれるわぁ~!」
「なんで嬉しそうなんだよ・・・・!」
陽輝は呆れたように頭をかいた。