王龍~伝説の女総長、再び~
「蓮、みんな怖がってる。睨むのやめなよ」
ポンポンと蓮の肩を叩きながら言った。
教室のみんな、ビクビク震えてあまりにも可哀想なんだもん。
「てめぇ、俺様に指図するとはいい度胸じゃねぇか!」
「はあ?蓮がいけないんじゃん」
あたしと蓮は言い争いながら教室を出た。
その後ろで、英吾徹が驚愕してたとは、全く知らずに。
倉庫へは、蓮のバイクで行った。
すごくでかくて、音もうるさい。
あたしを怖がらせようとしたのか、蓮は物凄いスピードで走る。
もちろん、これくらいのスピードは慣れてるけど。