王龍~伝説の女総長、再び~


「ところでお前、王龍知ってんだろ?」


突然の蓮の振りで、ここにいる全員があたしに視線を向ける


「何で李乃ちゃんが王龍のこと知ってるの?」


「だってよぉ、青龍の幹部が言ってたぜ?李乃の前いたところは王龍がいたとこだって」


はぁ………


あの二人はいらんことをベラベラと


要に秘密にしてって言ったばかりなのに、まさか蓮からそんな質問されるとは


バラす相手、間違ってるよ?徹くん、英吾くん?


たった今、徹と英吾が何か危険な予感に身震いしたのは間違いない


「やっぱりみんな、王龍に憧れてるの?」


「「「もちろん」」」


わぁ………、みんな声揃ったし


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