王龍~伝説の女総長、再び~


嬉しかった


あたしの言葉が秋斗に届いてた


あたしがあの時言った本当の強さってのを、ちゃんとわかってくれたんだね


「……ありがと、秋斗」


少し微笑んでそう言った


どうしても言いたくなったんだ


「何でお前が礼を言うんだよ…」


秋斗は窓の外に顔を向けたまま、ボソッと言った


「なんとなく、かな?」


なんか、顔赤い??


もしかして照れちゃってる??


「可愛いなぁ秋斗ちゃんは♪」


からかうように言ったら舌打ちされた


けど、まったく気にしないで笑った


< 117 / 132 >

この作品をシェア

pagetop