王龍~伝説の女総長、再び~
聞き覚えのある名前に、戸惑いを隠せないでいた
だって、高野って……
そっか、そうだったんだ
君は、利矢の弟だったんだ
だから、どこか横顔に懐かしさを感じたんだね
ごめん、利矢。あたしはまた、この世界に染まってしまうかもしれない
───ガシャンッ!!
1階の方から大きな音が聞こえてきた
その音に反応した郁夜が、その音の鳴ったほうえ走っていく
これは、ただことじゃないな
よりによって秋斗達がいないとき狙いやがって。きたねぇよ、黒獣