王龍~伝説の女総長、再び~
あたしは目を伏せ、小さく言った。
「……まあ、いろいろあったんだよ」
ゆうちゃんはあたしが言いたくないのを分かったらしく、話を変えた。
「そ―だ李乃!言ってなかったけどこの学校、女はお前だけだから。でも男の中で生活してきたんだから大丈夫だよな?♪」
「…はぁ??共学じゃないの?」
ありえない!
ありえないからっ!
怒りがふつふつとこみ上げ、ゆうちゃんを睨んだ。
「李乃、こえぇよ」
「……るせぇな。まじでありえねぇから」