GAME
すると母親が

「先生?大丈夫ですか?」




そう心配そうに尋ねた。



次の瞬間いつもの笑顔で


「ああ、大丈夫ですよ?お母さん。心配しないでくださいよ~。」と話をはぐらかした。




帰る時に俺のそばを通り耳元で


「だからあんまり詮索しない方が身のためだってあの時言ったろ?」




と囁いた。




俺はその時に確信した。コイツは俺の家族をめちゃくちゃにしようとしている。他の家族を味方につけ信頼させ、その状態からどん底に突き落とそうとしている。





もう狂ったゲームは始まってたんだ。闇の中に落ちていくゲームが。




コイツが家に来た時から…。




そう思った俺はコイツを消す方法を思いついた。




それを実行しないといけないと感じていた。
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