はる。
クラス、入りづらいな…
クラスにはすでに女の子たちのグループができていた。
おんなじ中学校出身なんだろうな、
と思いながらも指定された席に着く。
窓側の席。
校庭の桜が見える。
ひらひらときれいに舞っていた。
「ハルくん!!」
女の子の声が聞こえる。
一瞬、あたしのことかなと思った。
でもその女の子が呼んだのは……
背の高い、すらっとした男の子だった。
「?」
ハルと呼ばれた男の子は
無言のまま首を傾けた。
整った顔立ち。
おしゃれに決めた髪型。
茶色の瞳。
綺麗だなって思った。
女の子たちはきゃーきゃーと騒いでいた。
確かにかっこいい。